協会について

茨城県看護協会とは

茨城県看護協会は、保健師・助産師・看護師・准看護師15,000名を超える会員で組織する看護職の職能団体です。

2012年4月より公益社団法人として新たなスタートを切りました。

より良い看護サービスを提供するために日々活動する看護職を支援し、県民の皆様が、健康で安心して暮らすことができる地域社会づくりに貢献します。

会長あいさつ

新しい年を迎えて

公益社団法人茨城県看護協会 会長 白川 洋子

新年あけましておめでとうございます。

会員の皆様には、日頃から本会の事業及び運営につきまして、ご支援とご協力を賜り御礼申し上げます。3年余りの新型コロナウイルス感染症や経済の低迷、地球温暖化、そして地域紛争等、人々の生命に影響を及ぼす事態が世界中で発生しており、私たちを取り巻く環境は以前に比べ大きく変化し、生命の存続にも影響を及ぼしています。特に自然災害の多い日本においては生命の存続に果たす看護の機能は重要です。また、少子高齢化に対応すべく様々な試みもなされるようになってきました。そして、私たち看護職にも働き手の不足が懸念されるようになってきました。背景には、看護職は単なる医療の場のみではなく、学校・保育・福祉・介護等の関連分野や地域で暮らす人々の病気から重症化予防まで期待され、フィールドが広がってきたことがあります。これからは、よりそのニーズが増えることが予想されます。このような社会の変化に応じるためには、教育の充実と人材の活用、そして未来の看護職を増やすとともに、経験豊かな看護職の掘り起こしを行う必要があります。

 上記の課題解決に向け、昨年の10月26日に「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」が告知されました。これは1992年に制定された「看護師等の人材確保の促進に関する法律(人確法)に基づいたものです。なんと約30年ぶりに改訂されました。30年前の看護職員数から比べるとその数は2倍に増えましたが、看護を取り巻く社会環境は複雑化し、また時代と共に看護教育や世代間の変化も生じました。従って単に人不足を解消するものではなく、「国民の保健医療の向上を図ること」を目的としつつ、今後の看護職のあるべき姿を見据え、看護職がいきいきと、専門職として生涯を通じて働き続けられることが重要であり、目指すところです。

 ところで、あらためて、コロナ禍での看護職は、こころない言葉に触れながらも職務を遂行し、また災害時においては、すべての県や地域へ赴き活動してきました。たゆまない看護の心の活動が、社会にとり看護職の果たす役割の重要性として示された、30年ぶりの「人確法」の改訂でもあります。  むすびに、新しい年は、これまで以上に看護の重要性を国民の皆様や、他の医療従事者の皆様からの理解と関心を深めて頂くよう努めて参る所存です。皆様にとり良い年でありますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

公益社団法人茨城県看護協会
会長 白川 洋子